【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
余分な装飾をせず、宝石だけが並ぶようにデザインするさいには、
爪の形状や配置がデザインに大きく影響してきます。
爪しだいでペンダントは全く異なる印象に出来上がるのです。
例えばご覧のデザインの上部に留められる3つのダイヤモンドのケースでは、
3つの宝石を6本の爪で留めています。
配置しだいで最小4本で留める事もできますし、
巷では12本の爪で留めているケースが数多くございます。
その中で私は、ご依頼主に6本の爪で留める提案をいたしました。
その提案をご覧いただき、ご依頼主が気にいればGOサインが出ますし、
気にいらなければNGが出ます。
そのシビアな判定がこれからも私を育ててくれるのです。
NGの評価がくだされれば、それを静かに受け止め、
GOの評価がくだされても、それを静かに受け止めます。
デザイナーという職業はご依頼主を輝かせる仕事ですから、
おとなしく影の存在であるわけです。
デザイナー自らがきらびやかに輝きだすと、
その時点から成長が止まってしまうものだと、
駆け出しの頃に、師匠に叩き込まれたわたくしの話。