デザイン画集
試行錯誤しながら、現在に至ります。
【Pt900 ダイヤモンド リング】デザイン画
これはとても古い1枚ですね。
プラチナのダイヤリングを、白色のデザイン紙に描くと、
このように淡白な画になります。
実物のダイヤモンドの輝きには、とても多くの色たちがそこかしこに見られますが、
デザイン画にそれを描写すると、ダイヤに見てもらえない事が多いので、
基本的に白1色で描く事にしています。
いやぁ・・・それにしても淡白な画ですねー。
この少し後から、チョットだけ色の入ったデザイン用紙を使用するようになった私。
言えなくも、なくもなく・・・。
【K18 ルビー ペンダント】デザイン画
リフォームを決行されるほとんどのお客様は、
持参された宝石たちを、余すところなく使い切りたいとの要望をされます。
あっちの枠から取りはずしたルビーに、
こっちの枠から取りはずしたサファイア、ダイヤ、などなど・・・
さらにそれらをゴールドで仕立てるとなれば、
すごぉーく特徴的な色彩のペンダントが生みだされるわけですね。
ご覧のデザイン画のコントラストは、日本ではあまり見かけませんが、
アジア圏(インドや香港)では、頻繁に見かけます。
良く見れば、赤・青・黄のコントラストは
ゴッホの色彩と言えなくもなくも・・・なく・・・。
輝く「素材不明」たち。
【Pt900/K18 ペンダント】デザイン画
私ども弥馬屋へ持ち込まれるジュエリーには、
【素材不明】という扱いの品物が多くございます。
その場合、
鑑別機関で宝石名を特定することを依頼主にオススメするのですが、
多くの場合で『はっきりさせなくて良いです』と、依頼主は仰る。
鑑別した結果の、価値の善し悪しなどではなく、
『自分が譲りうけたジュエリーを身につけたい!』
という純粋な動機が、【素材不明】のジュエリーたちをこのうえなく輝かせていますね。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
よし、今日もがんばるぞー。
【pt900 パール リング】デザイン画
ジュエリーリフォームは実にやりがいのある仕事です。
デザイナーが自身で手配した宝石を、気の向くままに勝手にデザインするのとは異なり、
ご依頼主が持参される、予想もできない多種多様な宝石をデザインするという、
実に難しい仕事です。
例えば、まぁるい真珠を2個持参され、
フワッと丸味のデザインで一件落着と思いきや、
ご依頼主がおもむろにポーチの中から4角いダイヤを4個出した時、
『まるいデザインに4角のダイヤは使いにくいなぁー』
・・・なんてことは、絶対に言えないムズカシーお仕事です。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
上手になってゆきます、だんだんとね。
【K18wg ヒスイ リング】デザイン画
世に溢れるほとんどのヒスイリングは、スゴクスゴク地味ぃ~
・・・に仕立ててありますが、
ご覧のデザイン画のご依頼主は、もっとにぎやかなデザインを要望されました。
リングの下部から、
ヒスイに向かってツルが伸び上がっていく描写が、お気に召したご様子でした。
このデザインはこのあとも、さまざまな宝石で仕立てられることとなり、
それに伴ってデザイン画の方も徐々に上手に描かれていきます。
お楽しみに~。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
まさか「どーでもいい」と思ってます?
【Pt900 ダイヤ ペンダント】デザイン画
宝石の留め方にもいろいろな方法がございますが、
それによって出来上がりの印象は大きく異なります。
【宝石を留めこむ器のデザインには、ご依頼主の美学があらわれる】
と言ってもいいでしょう。
器のかたちや爪の本数に、あなた自身が投影されているとして、
初対面の方の視線が、胸元のペンダントに向けられると想像したら・・・
デザイナー任せにはできませんでしょ?
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
究極の楽しみ、見つけちゃいました。
【K18wg エメラルド リング】デザイン画
つい最近、
このコーナーでご紹介したエメラルドリングのホワイトゴールドバージョンです。
人は迷う動物ですね。
もしかすると、【どちらにするか迷うという行為】こそが、
人生における究極の楽しみと言えるかもしれません。
素材はプラチナにしようか、ホワイトゴールドにしようか。
リングサイズは13でつくろうか、それとも12にしようか。
迷っている時間ほど楽しい過ごし方は他にないと言ってよいかもしれません。
それはそうと・・・
【素材をホワイトゴールドにした場合】として描かれたこのデザイン画は、
プラチナ版と全く同じ画なのですが・・・
さて、なぜ描いたのか。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
ホントに楽しい時間ですよー。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画は、数年前にオーダーで仕立てたさいの1枚です。
丸いダイヤと三角のダイヤと枠に留めたメレダイヤで、光の帯をつくりだしました。
そしてそのデザインを実現する為に、
それぞれの石を留める爪の配置を、お客様と熟考したのを覚えています。
爪というジュエリーデザインの中で、最も細かな部分に注目して、
お客様と共に幾つものデザイン画を、
『ああでもない、こうでもない』と描いては消し、
また描いては消し・・・楽しかったなぁ。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
人間工学的な新分野に、こうご期待。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
1ctちかいダイヤを、優しいカーブの枠に留め、
中央部の空間に四角いダイヤを1列に留めこむというデザインですね。
やはりジュエリーは直線的なデザインよりも、
緩やかなカーブを描くデザインにしたほうが、肌によく馴染みます。
人体の曲線を考慮した、
【人間工学的ジュエリーデザイン】なんていう分野があってもいいですね。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
影の立役者、「宝石手配チーム」
【Pt900 エメラルド リング】デザイン画
エメラルドカットは通常の四角いカットとは異なり、
4つの角がスリ落とされた8角形をしています。
ご覧のデザイン画のリングは、
そんなエメラルドカットに合わせてデザインがされているのがわかりますね。
画の中で、10P(1P使用)とありまずが、
これは使用する10ピースのメレダイヤモンドのうち、
お客様が持参されたのは1ピースだけ、という意味です。
お客様が持参された1ピースに、品質もカットも完璧にあわせた9ピースを手配したのですから、
担当の職人は大変だったろうなぁ・・・。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】