デザイン画集
流れ流れて、ここにたどり着いた宝石たち。
【pt900 エメラルド リング】デザイン画
宝石たちが一直線に整然と並ぶ、
ご覧のデザイン画を実現させるには、
それぞれの宝石の幅がピタリと揃っていなければなりません。
これはつまり、
出どころの異なる宝石たちを集めてデザインしなければならない
リフォームの現場では、【まずありえない】デザインといえます。
描いたデザインに合わせて、
新規の宝石を手配するジュエリー制作の現場なら
【いともかんたん】な事であるのでしょうが、
私の所にはそのような【いともかんたん】なご依頼は寄せらず、
他の医師では手の施しようの無い
【もはや医師から見放された】患者さんが・・・
ん?何の話でしたっけ?
科学技術の発展を、心から祝して?
【pt900 ヒスイ リング】デザイン画
人類が科学の力で合成した宝石が市場にはびこり、
購入する方々を混乱させている昨今。
科学合成で作れない宝石は無いと言われています。
はたして自分の宝石は本物なのだろうかと、不安な方も多いことでしょう。
ヒスイもまた、
合成や着色のみならず、非常に似た雰囲気の安価な石が存在します。
錬金術しかり、
【ひとが心の根に持つ、目先の欲望】が、科学技術を発達させてきました。
これからもますます巧みな宝石たちが、実験室から生み出されるでしょう。
その時に私たちは、
技術進歩を喜ぶべきなのか、
それとも・・・
ときには、寄り道もいいものです。
【pt900 ルビー リング】デザイン画
指輪だった宝石をプチペンダントにリフォームし、
しばらくしてそれをメレダイヤで華やかに飾る2度目のリフォームをする。
ひと粒石のペンダントを細身の指輪にリフォームして、
翌年にはその指輪がもっと幅広になるように2度目のリフォームをする。
自分に最適のデザインに近づける為に2度目、
場合によっては3度目のリフォームを決行する方も少なくありません。
ジュエリーリフォームは、
近道の無い自分探しの旅です。
ときには寄り道もしながら、
焦らずにじっくりと旅路を愉しんでくださいね。
これから、一緒の生活がはじまるね♡
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
立て爪デザインのダイヤリングを、
使わないまま20年ほどタンスの中で眠らせている女性が多く居ます。
その原因の筆頭にくるのは、
「立て爪デザインの使いにくさ」だと皆さま仰います。
そんなお客さまがリフォームに至るさい、
多くの場合、爪の無い埋め込みのデザインを選ばれます。
爪留めに対する拒絶反応が露骨にあらわれるわけですね。
デザインのサイドに留める、小さなちいさなメレダイヤでさえ、
爪を立てずに埋め込みにしたいと要望されます。
出来上がったなめらかなリングを20年ぶりに指にとおし、
これから歩み始めるダイヤモンドとの日々に思いをはせ・・・
ニンマリと。
じっくりと熟成させて、仕上げてまいります。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画でお仕立てしたお客さまのジュエリーは、
お仕立てから数年経った現在も未完成です。
デザイン外側に留められる、メレダイヤが完成のカギとなります。
最終的に完成すると、
合計で30ピースのメレダイヤが並ぶデザインですが・・・
「自分の都合で留めるから、とりあえず何も留めないでねー」
というわけです。
現在までにメレダイヤの追加でお預かりしたのは、
「臨時収入があった」
「株が上がった」
「自分にご褒美」の3回で、
合計14ピースのメレダイヤが追加されました。
完成までの道のりを楽しむのも、
ワクワクするジュエリーとのつながり方ですね。
デザインはともかく、この指は・・・
【K18wg ルビー リング】デザイン画
いやーしかし、これまでも何度も話題に上がりましたが、
いくらなんでもこんなにオレンジ色な指の人は居ませんね。
ベージュ色の色エンピツ持ってなかったんでしょうかね?
せめて薄い茶色とかを使って欲しいものですね。
さて、
リフォームを何度か決行すると、
新たなデザインには使用しなかった宝石が何種類もたまってきますね。
そんな宝石たちを集めて、
ご覧のデザインにするとすっごくカワイイ雰囲気に仕上がります。
埋め込みで宝石を留めこむので見るからに使いやすそうでしょう?
しかしまぁ、デザインはともかくとして、
指の色はチョット・・・ねぇ。
こういうことすると、手厳しく怒られます。
【K18wg キャッツアイ リング】デザイン画
楕円形の宝石を留めこむ方法は様々ですが、
ご覧のデザイン画のように上下左右の爪で十文字に留めこむと、
とてもクラシックな雰囲気を演出できるので、
落ち着いたデザインに仕立てたい時などは、この爪の配置でご提案しています。
爪の配置といえば、
近ごろの大量生産のデザインは、
ほとんどが斜め方向からX字に留めてあるものばかりですね。
つまり枠のデザインをどんなにユニークにつくったとしても、
中央に留める楕円形の宝石をX字に留めてしまうと・・・
「んー、どーもいまいち、普通なのよねぇ」
とか言われてしまいます。
ジャガイモをふかしてマッシュポテトを・・・。
【pt900 パール リング】デザイン画
パールの画をパールらしく描けるようになりたいです。
パールの色彩、特に和珠と呼ばれるアコヤパールの色彩を、
色鉛筆で描写するのはじつに難しい。
存在感がありながらもフワッとした発色に描こうと日々努力しておりますが、
お客様を目の前にした現場では、【消しては描き消しては描き】
という時間は与えられませんので、【ほぼ一筆描き】が求められます。
さらに私たちデザイナーはエンターテイナーですので、
【黙々と描く】というのも許されず、
【粋な小話などをまじえて描く】ことが求められます。
デザイン相談で提供する全てのパフォーマンスが、
お客さまの基準点に満たないと、お仕事をいただけないのでハラハラします。
なかにはパールを着彩している最中に・・・
「ねぇねぇ昨日の夕飯さ、なに食べた?」
なんて聞いてくるお客さまもいるので、
じつにハラハラします。
ひとくちにツヤ消しといっても、様々にありまして。
【k18 パール リング】デザイン画
ご覧のデザイン画の右下に、
ヘタクソな字で「ホーニング」という言葉が見つかると思います。
これは貴金属の表面に施すツヤ消し加工のひとつで、
今回のケースではゴールド部分がテラテラと光らない、
落ちついたマット仕上げになります。
ホーニングは、
パールのふんわりした印象にとてもよくマッチするツヤ消し加工です。
ホーニングの他にも、じつに様々な種類のツヤ消し加工がございますが、
お持ちのメインストーンを最も良く引き立てる方法を、
デザイナーと話し合うのもオーダージュエリーの醍醐味ですね。
楽しいですよー。
ご意見は何なりとお寄せください。
【k18 ルビー リング】デザイン画
ご覧のデザイン画は、
右上に記されているように四角い宝石(ルビー)が8個、
丸い宝石(ダイヤ)が3個、
小さな丸い宝石(ダイヤ)が16個の材料をもとに描かれています。
私は与えられた原材料を元にして、
おおよそ3分くらいで1つのデザイン画を描き上げるので、
まさにTVの3分クッキングさながら、という感じですね(笑)
このデザイン画のように、宝石を埋め込みで留め上げるケースでは、
リング枠自体を通常よりも肉厚につくり込まなければいけませんが、
その辺の計算も瞬時にできるようになりました。
これも全て、これまで鍛えてくださったお客様のお陰でございます。
「はやく描けー」や、
「下手くそー」や、
「安く作れー」などなど、
今後ともどうぞ・・・おてやわらかに<(_ _)>