デザイン画集
ピンチの時の必殺技、教えてあげるね。
【K18ygwg ルビー ペンダント】デザイン画
7から8個のジュエリーをご持参になり、
それらに留められている宝石たちを余すことなく使用して
1つのジュエリーをデザインしなければならないケースでは、
宝石たちの配色によっては、まとまりの無い痛々しいデザインになってしまいます。
そんな時は、
【イニシャル大作戦】と私が勝手に名付けた必殺技(?)が役に立ちます。
ご依頼主を象徴する文字や記号は、
デザイン全体の雰囲気と何の脈絡もつけずに受け入れてもらえるからです。
アルファベットだけでなく、
これまでに【!】や【?】、【之(←しんにょう)】を描いた方も!?
裏側がゴールドになっただけなのに、よく見える。
【K18 白蝶貝 ブローチ】デザイン画
美しい真珠をその胎内でつくり上げる、多種多様な真珠貝。
その真珠貝に匠の技法で彫刻を施し、華のモチーフを浮かびあがらせる彫刻家たちがいます。
彼らはひとつの作品を彫り上げるのに数カ月もの歳月をかけて、魂を吹き込んでゆきます。
そうして出来上がった作品は躍動感にあふれ、
そのバランスのとれた構図は、見るものをウットリと楽しませてくれます。
なのになのに!
シルバーのパーツで簡単にブローチに仕立ててあるじゃないですかっ!
土台部分を故障しやすいシルバーでつくると、
針が折れたり曲がったり、さらには黒く変色したり・・・
人には見えない裏舞台ですけども、
ここはひとつ奮発してゴールドでつくりませんか。
ヤケになっちゃぁイケマセン。
【pt900 エメラルド ブローチ】デザイン画
これはメレダイヤ50ピースと、四角いダイヤ20ピースをご持参のお客様に、
ブローチをデザインした時の1枚です。
それぞれのダイヤのサイズと個数をしっかり計算して描き上げた、
渾身のデザイン画でした。
ところがお客様の反応はイマイチで、弥馬屋の工房内でもイマイチな反応。
すごーく時間かけて考えて、とっても疲れたのに、
こんなに痛々しい結果は残念すぎる。
『こうなったらヤケだ(←失言です)』
と、その辺にあったエメラルドを揺らしてみたら、
周囲から大絶賛?!
お客様にも褒めていただき、制作決定となりました!
・・・これも私の実力。
現場からは以上です。
【K18 シトリン ブローチ】デザイン画
自然のモチーフでデザインするさいは、
自然界の法則に従って、
なるべく直線部分をつくらないように仕立てなければいけません。
枝の裏側へリーフを巻きあげる時も、
ツルの太さが徐々に太くなるように変化させ、
ブローチ針という機械的なパーツは、
表側からは決して見えないように工夫する必要があります。
巨大なシトリンを留めこむ器も丸くしましょう。
メレダイヤなどは無計画に留めるのではなく、
ツルなどから出ている実に留め込むとよいでしょう・・・。
以上、
制作現場で職人チームとの打ち合わせの際に、
私が彼らに繰り返し伝える内容でした・・・m(_ _)m
ただ、時間がないだけなんス。
【pt900 オパール ブローチ】デザイン画
見る角度によって、7色の色彩が異なる発色をする
オパールという宝石は、
オーストラリアの地中から採掘されます。
上質のオパールの妖艶な輝きは、世の女性たちの心を魅了してやみません。
そんなオパールは1cm結晶するのに、
なんと数百万年もの歳月がかかるといいます。
美しくなるという事は、一朝一夕にはいかないものなのですね。
私たちだって、
たった100年でなく100万年くらい寿命があったなら、
ダイエットだって!健康だって!この性格だって!
すごくイイ感じになるのに・・・時間さえあれば。
ねぇ。
ご機嫌ナナメのお客さま。
【K18 メノウ ペンダント】デザイン画
勾玉(まがたま)と呼ばれる古代の装身具は、
湾曲した形状の中央部に穴がひとつ穿ってあり、
その多くはヒスイ、メノウ、水晶を研磨したもので、
なかにはコハクやべっ甲製のものもあります。
それらを身につけては、
古代の人々に想いをはせるのも粋なオシャレですね。
ただし、
ものスッゴク使いにくいんですよぉ~。
それはそれは「もー信じられない!」ってくらい使いにくいんです。
で、なんとかして使いやすく仕立てようと、
ご依頼主は私のところに持ってこられるわけですね。
何と言いますか、
その時点で皆さまかなりイラだっておりまして。
流れ的に、私もなんとなく「すみません・・・」
なんて謝っちゃったりするもんだから、
話がいちだんとややこしくなってしまって(汗)
さて、とりあえず
横向きにして葉っぱでも2枚つけてみましょうか・・・
わからなくもない、島国の社会。
【pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画
縦に長~いデザインのピアスやペンダントが人気です。
ひとたび人気に火がつくと、
私たちは「右へならえ!」で、足並みそろえた大行進をはじめます。
まぁそれも、次のブームが到来するまでなのですが(笑)
「自分だけ目立つわけにはいかない」という心理は、
この島国で生きていくうえで我々が身につけた知恵なのかもしれませんね。
周りから、特別な存在として見られたいけど、見られたくない。
目立つようで、目立たないデザインが好き。
派手だけど、派手じゃないのを。
光ってるけど、光らないようにしてね・・・
などなど、
理不尽ですが、わからなくもないご依頼と、毎日格闘している私。
仲良しのお友達に見せちゃう、裏の一面。
【K18 ルビー ペンダント】デザイン画
リングやペンダント、ブローチなど、
全てのジュエリーには裏側がございます。
その裏側部分に華美な装飾を施すのは、
【人に見せるのがジュエリーである】
という考え方とは少し異なりますね。
ところがジュエリーの裏側が必ず、
身につけているアナタに触れていることに注目したなら、
その部分に自分だけのパーソナルなデザインを施すのも、
わかる気がしませんか?
それは他人に見せる事のない、
自己満足をつきつめたこだわりですね。
でもたま~にですけど、
人に見せたくなる時もありますねっ!
コーディネートは、雑貨選びから。
【pt900 サンゴ ネックレス】デザイン画
赤いサンゴのペンダントを身につけた時、
リングもサンゴをあしらったデザインが望ましいでしょうか?
「ジュエリーはセットで身につけると、格が上がる」
とは言われておりますが、
サンゴの場合、さらにイヤリングまで合わせたなら・・・
チョット赤すぎますね(笑)
赤サンゴのような、視線を引きつける色合いのジュエリーを身につけた時は、
雑貨をコーディネートしてみてはいかがでしょう。
スカーフや、バッグに赤い装飾がされているモノや、
時間があるならネイルをサンゴ色にしてみるのもイイですね。
セットジュエリーではキマリ過ぎるとお感じの方は、
雑貨に注目してみるのもオススメです。
最高のスタイリスト、ご紹介いたします。
【pt900 ヒスイ イヤリング】デザイン画
アジア人はヒスイが好きですね。
そしてよく似合います。
これに対して欧米人はそれほどヒスイに魅力を感じていないようです。
香港のオークションなどでも
ヒスイのジュエリーが史上最高値で落札されたりするのですが、
欧米のオークションではヒスイは話題にもあがりませんし、
ヒスイジュエリーを身につけている人口も、
アジア圏の人々に比べれば皆無に等しいと言えます。
ジュエリーデザインでよく言われる、【好きなものは似合う】という言葉。
普通に考えると、【似合うものが好き】の間違いじゃない?
と思いますが、そうではないようです。
あなたの有能なスタイリストが、
あなたに最高に似合うファッションをすすめてきたとしても、
あなたがソレを好きになれなければ、似合わないのです。
つまり自分に最高に似合うファッションは、
己に聞くのが1番で、
あなたにとって最高のスタイリストは、
己の言葉ということm(_ _)m