デザイン画集
レストランで、ペーパーナプキンに描いた事も。
【Pt900 ターコイズ ペンダント】デザイン画
これはその辺に落ちていたメモ書きの裏に、
私がはしり描きしたものを、弥馬屋の編集スタッフが拾い上げ、
向きなどを修正し、しわを伸ばして見れる形にしたものです。
図中の『1/150 Dia』のメモは、
この小鳥の目に入るダイヤの大きさをあらわしていますが、
そもそも誰かに見ていただくために描いたものではないので、わかりにくいですね。
この数ヵ月後に、別の宝石でこのペンダントは製品化しており、
これはその元になったデザイン画というワケです。
煌めくジュエリーたちも、
その出生は、デザイナーがひらめいた瞬間に、目の前のメモの裏に描いたラフ画なのです。
昭和をぶった切り、新時代へ。
【pt900 ダイヤモンド ピアス】デザイン画
昭和の時代に大流行した、
ダイヤモンドを横1列に並べた、通称【一文字リング】と呼ばれるデザインリングがある。
その【一文字リング】を眺めては、
高度経済成長期の良き時代を想い、哀愁に浸るのも一興。
その【一文字リング】をブッタ切り、
はずしたダイヤモンドたちでピアスを仕立てるのも、また一興。
ご依頼主は、石の配置や揺れ具合だけでなく、
石を留める爪の本数までも指定され、
昭和時代の片鱗を全く感じさせないピアスを注文されました。
いざ!新時代へ。
「何とかしてくれるって、友人から聞いたんだけど」
【pt900 ダイヤモンド ペンダント】デザイン画
昭和の頃に仕立てられたリングに
高い確率で使用されているテーパーダイヤモンド。
角度の付いたこの四角いダイヤモンドは、
新たに仕立てるリフォームデザインに組み込むと、
元のリングの古いイメージが抜けきらない為、使用されないまま返却されてきます。
いくつかのリフォームを実行するうちに、どんどんたまっていくテーパーダイヤモンド。
たまっていくばかりで、使い道のないテーパーダイヤモンド。
さて、
『あなたなら何とかしてくれるんでしょ!』
・・・と、私のところへやってきたお客様にデザインしたのがコチラのデザインです。
グラスの中で波打つカクテルにお客様も大喜びでした。
高度な妄想力を、駆使して。
【pt900 パール リング】デザイン画
これは数年前に、あるお客様からいただいたオーダーのデザイン画です。
ご来店予約にあわせて、事前に描いておいたデザイン画なのですが、
3つの真珠の大きさや色合いは、お客様の指の雰囲気に合わせなければいけません。
ところが来店前なので、お客様の雰囲気どころか指のサイズ(#)すらわからないわけです。
仕方なく、勝手にお客様像を妄想しながら描くわけですが、
ご予約のさいに電話でお話しした声からお客様の手の表情をわりだす高度な妄想力を駆使したわけです。
・・・変態ですね、もはや。
すっきりペンダントの、裏舞台。
【pt900 エメラルド ペンダント】デザイン画
これは比較的(5,6年前)最近描いたラフ画ですね。
7つのジュエリーを持参されたご依頼主からの、
『全部使って1つのペンダントにしてね』
というご要望で、
宝石たちを使い切る為のレイアウトを考え中の1枚です。
出どころの異なる宝石たちを、ひとつのデザインに集約する時は、
石の深さ(厚み)の違いを、どのようにクリアするかがカギになります。
表面をスッキリ見せる為に、
その舞台裏では大工事をしている事も・・・。
「何のためにあるんだ?この色」って思いますよね。
【pt900 サファイア リング】デザイン画
コレは1本の指輪です。
曲線を主に有機的なデザインを描がこうと鉛筆を手に取り、
3日ほど『あーでもない、こーでもない』と悩んで描き上げたのを思い出します。
さて、サファイアを描写するさいは、青色で塗りつぶすと暗~いデザイン画になりがちなので、
土台に白色を差してから青をのせるようにしています。
色鉛筆の中で、最も使われない【白】。
あなたの色鉛筆のケースの中で、最も背の高い【白】。
この色をジュエリーデザインでは多用するわけです。
ご不要の白鉛筆がございましたら、私までm(_ _)m
デザイン案を実現すること。
【pt900 ダイヤモンド リング】デザイン画
ダイヤの立て爪リングが1本と、ファッションリングが2本。
『すべての宝石を使用して1つのリングをデザインしなさい。』
・・・という課題(ご依頼)でした。
2列に並べる、26ピースの角ダイヤの大きさが全く揃っていなかったので、
このデザインを実現させるのはとてもとても、とっても大変でした。
画で描くだけならエンピツと消しゴムを駆使して、どんなデザインもできますが、
実際につくるのは・・・大変です~。
ご依頼主に見せることのなかった、デザイン画。
【pt900 ダイヤモンド ペンダント】デザイン画
『3cmで。』
・・・というのがご依頼主の希望でした。
そして、
『その他の事はすべて任せるわ。』
・・・という、非常に難しいご依頼だったのを良く覚えています。
ですのでこのデザイン画はご依頼主に見せる必要はなく、
【完全おまかせ3cmペンダント】の制作がはじまったわけです。
お仕立ては、細かく『3cmで。』と指定されるととてもつくりやすいのですが、
『その他のことはすべて任せるわ。』というのはとても難しいです。
というわけでこのデザイン画は、
依頼主に見られることのない幻の1枚となったわけです。
コロンがかわいい!
【pt900 オパール リング】デザイン画
丸味のオパールを、その形状にあわせて丸味の器に留め込み、
リングにセッティングするデザインです。
オパールは、周囲をしっかりと包み込む器に留めて仕立てるほうが、
虹色の発色も安全性も格段に高まりますね。
デザイン全体も丸味のカーブを描いて、メレダイヤで装飾してあげれは完璧です。
コロンっとしてすごく可愛くなりました。
新天地を目指して、大冒険の始まり。
【pt900 ダイヤモンド ネックレス】デザイン画
やや長めのダイヤペンダントをご用命のお客様でしたが、
【やや長めセンチメートル】という長さはありませんので、
最終的に【何センチメートル】にするかは決定しなければお仕立てできません。
マーキーズカットのダイヤを3つにするか、4つにするかで、
デザインはずいぶん印象が変わりますね。
デザイン相談のさい、似た雰囲気のペンダントを試着したり、
デザイン画そのものを切り抜いて胸にペタリと貼り付けて想像したり、
それぞれのご依頼主がジュエリーデザイナーになるわけです。
ご自身のこだわりを形にするという行為は、
想像力を働かせ険しい道のりを越えて、まだ見ぬ新天地を目指す行為です。
そりゃもう、楽しーですよぉ(^O^)