デザイン画集
じつは、あまり値段の差はないのかも。
【pt900 サファイア リング】デザイン画
タイへ旅行に行ったことのある方は心当たりがあると思いますが、
サファイアを買いたい衝動にかられます。
現地で「コレ日本デ買ウト10倍スルネ」なんて、
日本語を巧みに使いこなす現地人のパワーには、
私でも圧倒されてしまいます。
実際、ビッグカラットのサファイアが、すごーく安く売られてます。
ですがここにはあるカラクリがございます。
さて一般的には10ctの宝石といえば、
上から眺めてかなり大きな宝石をイメージしますね。
ところがタイの市場で格安で売られているサファイアときたら・・・ブ厚いんです。
確かに10ctなのでしょうけども、
厚みが15mmもあるブ厚い10ctは、上から見たら思いのほか、
いえ、詐欺のように小さな10ctです。
そしてそのサファイアをリングに仕立てたとしたら、
どれだけ上に飛び出すことになるか・・・。
このデザイン画のように、
適切な厚みでカットされたサファイアは、
世界中どこの市場で買っても、それほど値段の差はございません。
文字を刻むことを考える。
【pt900 エメラルド リング】デザイン画
リングの内側に記された【Y to M 74 】という文字、
それが意味するところは、私でなくとも予想がつくと思いますが、
ひとつのジュエリーは、人生の名場面とリンクしています。
ですので、
リフォームで新たな枠にデザインする事になっても、
同じ文字を刻みこむ方がとても多くいます。
名女優の名シーン、名セリフを繰り返し楽しむ。
それが刻印の役割なのでしょうね。
全く同じセリフで。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
一文字リングとよばれる、
0.1ct程度のダイヤモンドが横一列に5ピース並んだデザインは、
昭和の中期から後期にかけて大流行し、量産されました。
一文字リングは当時の女性たちの指だけでなく、
笑顔や立ち居振る舞いまでも輝かせ、
それを持たない女性にとっては、まさに憧れの存在だったのですが・・・
あれから20年余りの月日が流れ、
世代交代と共に一文字リングも引き継がれるようになると、
『え~ダサいよ、そんなデザイン。私つけなーい』
などと新世代に言われてしまい、リフォームに持ちこまれる方が急増。
爪などを使用せず、ハートのモチーフ枠に生まれかわることになるのでした。
この後さらに20年余り経過したら、
その時の新世代は、全く同じセリフでリフォームに至るのでしょうね。
・・・しかもそのご依頼を、私が受けたりして(笑)
一般的とは異なる使い方に、ご注意を。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
このデザイン画の、メレダイヤが留まっている所。
その部分を私たちジュエラーは『肩』と呼びます。
同様に私たちはリングの各部位を、
『腕』、『腰』、そして『爪』という名で呼びます。
さらに形容詞をそこに付けて
『肩が張る』、『腕が太い』、『腰が低い』といった使い方です。
『腰が低い』というのは、
単にリングの中央部分の見た目を表現しているだけで、
他人様に対してへりくだって、愛想がよいという事では決してなく、
いやむしろ・・・逆に・・・。
難易度高めのご依頼カモーン。
【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
あたえられたスペースにぎっしりと宝石を敷き詰める加工では、
大小様々なサイズの宝石を用意し、
入念に配置を検討して使用する宝石を決定します。
この1枚のように途中から色を変えて留めたいケースでは、
さらに難易度の高い作業となります。
この1枚のようにお客様が持参された宝石を使用するケースでは、
さらにさらに難易度の高い作業となります。
この1枚のように『カワイイ丸い爪で留めてください』というご要望があるケースでは、
さらにさらにさらに・・・
もひとつオマケにさらに・・・。
自分のジュエリーが、スキデスカ?
【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
18金のチェーンと10金のチェーン、
どちらが好きですか?
【ペンダントを下げる】という働きだけで考えると、
コスト的には10金で十分ですね。
いえ、ステンレス製のチェーンでもいいわけです。
同様に【輝き】という働きだけで考えるとダイヤモンドでなく、
キュービックジルコニアなど、各種ある合成石で十分なわけです。
それでも皆さんダイヤモンドを選び、
18金チェーンを購入します。
つまり【見た目や機能】であらわせない要素がジュエリーの魅力なのです。
人に見せる為ではなく、
自分に見せる為のジュエリー選びが正しいのかもしれませんね。
あなたは、自身のジュエリーに魅せられていますか?
キテマスキテマス。
【PT900 ダイヤモンド ペンダント】デザイン画
ひと粒のダイヤモンドと6つのメレダイヤモンドで、
ペンダントをデザインした1枚です。
ダイヤを比較的オープンにセッティングするか、
プラチナに埋め込んだセッティングにするか、
対照的な2つのデザイン。
このうち、前者のデザインを選ばれる方の性格は、
【もの事に筋が通っていないと納得できないタイプで、金銭的にはおおざっぱ。
人付き合いは苦手だけど、人物観察は得意で、見た瞬間に相手を見抜く特技がある】
・・・なんて!全部冗談です!ごめんなさい。
デザインの好みは十人十色ならぬ、一人十色です。
気分しだいで皆さん自由に選ばれます。
ですけど私、近頃ちょっとだけ占えるようになってきたかも・・・
ホントに。
ご依頼主の満足度は、増しているのだろうか。
【PT900 ダイヤモンド ペンダント】デザイン画
ダイヤモンドをデザインするさい、
爪の形しだいで、ずいぶん異なる印象に仕上がります。
ちいさな丸い3本の爪で留めるのと、
大きなアーモンド形状をした6本の爪で留めるのと、
どちらがお好みでしょうか?
どちらかが優れているということではなく、
ここで大事なのは、どちらでも好きな方を選べるという事です。
選択の余地が無かった、昭和の時代のリフォームと、
現代のリフォームとの大きな違いは、ここにあるわけです。
・・・ですが、
【どうするかを自分で決められる】というのは、
【どうするか自分で決めなきゃいけない】というのと同じ意味でございまして、
ご依頼主にとって、
はたしてこれは、進化なのか退化なのか・・・。
ビジネスチャンスはオンリーワン。
【K18 ダイヤモンド ペンダント】デザイン画
おぉこの画!よく覚えています。
何故ってボツになったデザイン画だから。
しかもお客様にご覧いただくこともできなかった画です。
10ピースの極小メレダイヤモンドを使用して、
ペンダントをお仕立てするご依頼でしたが、
先約のお客様との打ち合わせ場所から急行するものの、
その電車がまさかの車両故障!
車内に缶詰め状態のまま、あえなく時間切れ・・・。
ビジネスチャンスは1度きりだと、
あらためて心に刻む事になった忘れられない1枚。
忘れちゃう前にメモメモ。
【pt900 パール ブローチ】デザイン画
これはメモ用紙に描かれたデザイン画を、
パソコンにとりこんだ1枚ですので、
ラフな画だというのはわかるのですが・・・
いやぁ、それにしてもヘタクソな字ですねぇ。
恥ずかしくなっちゃいます。
頭の中にアイデアがひらめいた瞬間にメモをとる習性の私は、
社内で会議の途中だというのに画を描き始めることも多く、
その場合は、手の届くところにある、適当な紙に走り描きする事になります。
いえ、字がヘタなのはそのせいだって言ってるわけではなく・・・
えー、そのぉ・・・気をつけます~<(_ _)>