デザイン画集
究極の楽しみ、見つけちゃいました。
【K18wg エメラルド リング】デザイン画
つい最近、
このコーナーでご紹介したエメラルドリングのホワイトゴールドバージョンです。
人は迷う動物ですね。
もしかすると、【どちらにするか迷うという行為】こそが、
人生における究極の楽しみと言えるかもしれません。
素材はプラチナにしようか、ホワイトゴールドにしようか。
リングサイズは13でつくろうか、それとも12にしようか。
迷っている時間ほど楽しい過ごし方は他にないと言ってよいかもしれません。
それはそうと・・・
【素材をホワイトゴールドにした場合】として描かれたこのデザイン画は、
プラチナ版と全く同じ画なのですが・・・
さて、なぜ描いたのか。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
ホントに楽しい時間ですよー。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画は、数年前にオーダーで仕立てたさいの1枚です。
丸いダイヤと三角のダイヤと枠に留めたメレダイヤで、光の帯をつくりだしました。
そしてそのデザインを実現する為に、
それぞれの石を留める爪の配置を、お客様と熟考したのを覚えています。
爪というジュエリーデザインの中で、最も細かな部分に注目して、
お客様と共に幾つものデザイン画を、
『ああでもない、こうでもない』と描いては消し、
また描いては消し・・・楽しかったなぁ。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
人間工学的な新分野に、こうご期待。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
1ctちかいダイヤを、優しいカーブの枠に留め、
中央部の空間に四角いダイヤを1列に留めこむというデザインですね。
やはりジュエリーは直線的なデザインよりも、
緩やかなカーブを描くデザインにしたほうが、肌によく馴染みます。
人体の曲線を考慮した、
【人間工学的ジュエリーデザイン】なんていう分野があってもいいですね。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
影の立役者、「宝石手配チーム」
【Pt900 エメラルド リング】デザイン画
エメラルドカットは通常の四角いカットとは異なり、
4つの角がスリ落とされた8角形をしています。
ご覧のデザイン画のリングは、
そんなエメラルドカットに合わせてデザインがされているのがわかりますね。
画の中で、10P(1P使用)とありまずが、
これは使用する10ピースのメレダイヤモンドのうち、
お客様が持参されたのは1ピースだけ、という意味です。
お客様が持参された1ピースに、品質もカットも完璧にあわせた9ピースを手配したのですから、
担当の職人は大変だったろうなぁ・・・。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
1回だけタイムマシンが使えるとしたら。
【k18wg アメシスト リング】デザイン画
大きく厚みのあるアメシストを透かしのリングにデザインし、
元の枠に留められていたメレダイヤも余すことなくしっかり使い切って、
『オミゴト!よくできました!』
と自画自賛したいところですが・・・
さすがにこんなにオレンジ色な指の人は、居ないと思います。
ぜひあの頃に戻って、色鉛筆を貸してあげたい。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
拾われた命、咲き誇って。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ジュエリー制作におけるデザイン画は、
いくつかのデザイン候補の中から、たったひとつが選ばれるという性質上、
ボツになるデザイン画も多く存在するわけです。
ところが、ご依頼主の好みでボツになったデザイン画も、
たまたま居合わせた他の方に、拾い上げていただける場合がございます。
ここにご紹介した1枚も、ゴミの中から拾われ美しい命を吹き込まれたデザイン画でした。
この世に生み出された指輪は、
今日もオーナーの指を美しく彩っていることでしょう。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
さあ!ガンバッテイコー!
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画は、
ダイヤモンドを夜空に浮かべたかのようなイメージで描いたリングです。
星々の中でひときわ明るく輝くように、
メインストーンを1mmだけ上方に立ち上がるようにセット。
細かい珠のような彫りを周囲に施し、
それはそれは上品で妖艶な雰囲気で仕立て上がる・・・予定(笑)
あとはガンバってつくるだけ・・・な段階でした。
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
あっ、お客様が遠くからやってくる。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ある日、
『まぁるいボールにメレダイヤをぎっしり留めて、リングにしたら綺麗かしらね・・・』
というお客様からの問い合せがありました。
というわけで、ご覧のデザイン画は、ボールの大きさを変え、
何パターンかデザインした中の1枚です。
実際におつくりしたこのリングは、球面に8種類ほどの大きさのメレダイヤを配置し、
すき間なくぎっしりと敷き詰め、美しく仕上げました。
どの方向から見ても、輝いているリングですから、
これをつけたお客様が遠くからこちらに向かってくると、
それはもう光のカタマリがこちらへ向かってくるように思えてなりませんでした(笑)
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
だって、イッチバンカワイインダモノ。
【pt900 オパール ペンダント】デザイン画
ブラックオパールと大小さまざまのメレダイヤを全て使いきってデザインして欲しい
というご依頼でした。
丸味のオパールの形状にあわせて、
ふんわりと丸味の器をデザインしているのがわかります。
オパールを優しく包むように、器を手作業で削り出していく工程は・・・
『画を描くほど簡単じゃないんだぞ!』
と、飾り職人にはよくクギをさされますが、
やはり丸味のオパールは丸味の器にいれてあげるのがイチバンカワイイデスネ!
デザイナーが四の五の語る 【やまや名作劇場】
みなさんは、どー思います?
【pt900 サファイア ペンダント】デザイン画
ご覧のデザイン画は、
小さなサファイアで小さなペンダントをつくった際の1枚です。
よく見るとメレダイヤを10ピースも足していますね。
ペンダントというのはデザインが小さいほど光らせるべきだと考えます。
光るように仕立てないと、存在感が無くなってしまうから。
『こんな小さなデザインはね、しわの中に隠れちゃうのよ!』
・・・これは私がまだルーキーの頃に、あるご依頼主から受けた的確なご指摘です。
間違ってないな。と感じるのは私だけでしょうか?