デザイン画集
流体力学の教科書、読み返してみようかしら。
【K18 サンゴ リング】デザイン画
今から十数年前、
私がまだ駆け出しの頃にデザインをする際の心得を、
ある有名なデザイナーから教えていただきました。
「空気を読むこと」
これはデザインする場面で、
最も気を配らなければいけない要素であると彼は言いました。
まず第1に、リフォームに至った経緯や目的、ご予算など
「依頼主の空気を読め」
第2に、例えばお連れ様と同伴しているご依頼主には、
不用意にお見積りを伝えないなど
「場の空気を読め」
そしてそれらを踏まえ、第3でようやくデザインについての心得となります。
デザインに風が当たった時、
その風がスムーズに流れるデザインにすること。
風がぶつかり【吹き溜まり】ができるようなデザインを描かないよう
「空気の流れを読め」
というものでした。
つまり私のデザインは強風の中でも動きやすいというわけ。
・・・ナンテネ。
不思議な体験の話、きいてください。
【pt900 ターコイズ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画はかなり以前に描いたもので、
当時の状況など詳しくは思い出せませんが、
すごく急いで描いているのが伝わってくるデザイン画です。
急いで描かなければならない状況というのは、それほど多くありま せん。
推測するに、お客さまがとても急いでいたのでしょうね。
5分以内に気のきいた(←重要)デザインを提案しなければならないケースなどは、
私の脳内は大変な騒ぎになります(笑)
紙面には着々と画を描きすすめつつも、
脳内でデザインを考えているという場合がございます。
そんな時は、
無事に描きあがったデザイン画に最も新鮮味を感じているのが私自身という、
不思議な体験をすることになるのですが、
そりゃもう脳はクタクタです。
私のお客様の、大きな喜び。
【pt900 パール リング】デザイン画
ご覧のデザイン画は、
二つのパールペンダントをご持参のお客さまに
「コレなんだけど、こうやって、こんな風にリングにできない?」と要望され、
「んー、それはこんな感じですか?」・・・的な1枚です。
この段階では
【つくれるかどうか】や【現実的かどうか】という要素は考えず、
お客さまから出てくるパッションを次々にデザイン紙面に落とし込みます。
そうすると、お客さまの中から、
アイデアや閃きがドシドシ湧き出てくるのです。
最終的には、
ご来店当初の考えとは全く異なるデザインになることも多々ありますが、
このエキサイティングなデザイン相談が、
私のお客さまの大きな喜びにつながっているようです。
どこの馬の骨とも(←私)わからないデザイナーが
一方的に考えたデザインよりも、
お客さま自身から湧き出してきたデザインのほうが・・・
まぁ、たいてい素敵です(泣)
これでダメなら、地球から脱出ですね。
【pt900 パール リング】デザイン画
球体である真珠をリングに仕立てると、
どうしても上方向に出っ張ってしまいます。
ご覧のデザイン画のように、できるだけ低くセットしようとも、
真珠の直径分だけは否応なしに飛び出してしまいます。
上にあるものは下に落ちてくるのが、地上の摂理。
指につけている真珠のリングが回って傾くのを防ぐには、
地球の引力圏から脱出しなければなりませんね(笑)
さて、真珠のみならずこのように球体の宝石をリングに仕立てるさいは、
リングのサイズを通常より0.5サイズ程度きつめに仕立ててみましょう。
えっ?
それだときつくって指の血が止まる?
そんな悩みをお持ちのあなたは、ぜひ私の所へおいで下さい。
つい先ごろ、とても回りにくいデザイン!開発しました(*^^)v
すっごいカッコイイ妄想。
【pt900 ぺリドット リング】デザイン画
ご覧のデザイン画でぺリドットのリングをオーダーされたお客様ですが、
そのご依頼の動機が、
「新しく購入した車とコーディネートしたい!」
とのことでした。
1年間に1500件以上のご依頼をいただく私も、
この粋な発想には感激してしまいました。
初夏の風をうけてオープンカーで颯爽とドライブ。
信号待ちで髪をかき上げたその手には、
ボディーカラーと見事にコーディネートされたリングがキラリ。
と、勝手に妄想してみました。
粋なアイテム、ピンブローチ。
【pt900 グリーンガーネット ブローチ】デザイン画
ピンタイプの小さなブローチには、鑑賞する楽しみがあります。
無駄を極限まで省き、
そのこぢんまりとした外観の中に、デザインが濃縮されているという事に注目すると、
デザイナーによってこうも表現・描写が違うものかと、感心させられます。
蝶やドクロ、魚などをモチーフにデザインされたモノや、
ご覧のデザイン画のように宝石だけが連なるモノなど、
どのピンブローチも、つける衣服の上に、小さな世界をつくり出しています。
通常の大きなブローチと違って、これみよがしな主張がないので、
私たち日本人の感覚でも身につけやすいアイテムですね。
【主張は少なく、粋なデザイン】
というニクいアイテムです(笑)
「おまかせ」のご依頼、キター。
【pt900 グリーンガーネット ピアス】デザイン画
このデザイン画はかなり以前に描いたものですが、
そのころのことはよーく覚えています。
このピアスのご依頼主は、
私がこのデザイン画の【耳】を描き上げたとたんにGOサインを出したのです!
口頭でデザイナーが「例えばこんな感じに・・・」
と説明しただけでGOサインです。
お見積もりも、仕上がりの納期も聞かずに
「それでお願いします!」
のひと声。
「一応、完成の予想図をご覧に・・・」
と申し上げましたが
「結構よ!お任せするからお願いね~」
と仰るのです。
・・・2ヶ月後にこのピアスをお渡しいたしましたが、
あー緊張した(汗)
デザインの好みは、変わるのが普通です。
【pt900 グリーンクォーツ リング】デザイン画
この画を見て「派手だなー」とお感じになる方と、
「んんっ!イイわねっ!」とお感じになる方がおいでだと思います。
ひとそれぞれ、好みの違いですね。
さて今の表現ですが、
正確には【人それぞれ】よりも【時それぞれ】というべきかもしれません。
それほどジュエリーデザインの好みは、皆さまめまぐるしく変化します。
「10年前とそれほど(*^_^*)容姿は変わらないのに!デザインの好みは、まるで別人格のようだ」
と仰るお客さまもおいでです。
さて、さっそくですが
ご自身が10年前にお気に入りだったジュエリーをご覧になってみて下さい。
もしかしたら「10年前とそれほど(*^_^*)容姿は変わらないのに・・・」
と思うかも?!
ジュエリー以外の装いに、答えがあるかも。
【pt900 アメシスト イヤリング】デザイン画
同じ宝石でも耳にピタリとつけるか、
耳の下に揺らすかで 印象がずいぶん異なります。
ご覧の2種類のデザイン画ですと、
例えばヘアスタイルをアップにして似合うのはどちらでしょうか?
逆に髪をおとして、ふわりとカールさせた時に似合うのは??
このように、
ジュエリーが似合うかどうかは、
【ジュエリー以外のお洒落をどのように装うか】しだいであると、私は考えます。
あなたのまわりの友人や、知人のなかにも「あの人はジュエリーが似合うわぁ・・・」
と感じさせる方が、何人かおいでだと思いますが、
その方のジュエリー以外の部分の装いに注目すると、
なにか秘訣が見つかるかもしれませんよ(^_-)-☆
ピンチの時の必殺技、教えてあげるね。
【K18ygwg ルビー ペンダント】デザイン画
7から8個のジュエリーをご持参になり、
それらに留められている宝石たちを余すことなく使用して
1つのジュエリーをデザインしなければならないケースでは、
宝石たちの配色によっては、まとまりの無い痛々しいデザインになってしまいます。
そんな時は、
【イニシャル大作戦】と私が勝手に名付けた必殺技(?)が役に立ちます。
ご依頼主を象徴する文字や記号は、
デザイン全体の雰囲気と何の脈絡もつけずに受け入れてもらえるからです。
アルファベットだけでなく、
これまでに【!】や【?】、【之(←しんにょう)】を描いた方も!?