デザイン画集
あなたのこと、もっと知りたくて。
【pt900 オパール リング】デザイン画
デザイン相談というのが、どんな時間でどんな感じなのか、
問い合わせが多くあります。
ご依頼主とデザイナーが対峙して、
好みやサイズなどの情報を元にデザイン画が描かれていく様子がイメージされますね。
まさにその言葉どおり!
ではあるのですが、少々異なります。
たしかに好みの話題にはなるのですが、
それが好きなスウィーツの種類だったり、合わせ味噌の配分だったりと、
ジュエリーの好みの話ではないこともしばしばございます。
サイズの話題も同様で、
納豆にのせるネギのサイズだったり、歯ブラシのヘッドのサイズだったり・・・
これ本当です。
もちろん実務的な話も必ずしなければいけないのですが、
大事なのは【余談】なのです。
ご依頼主がどんなキャラクターであるかを知り、
デザイナーがこんなキャラクターであることを知っていただくことがとても大事。
そして双方の波長がかみ合いだせば、
デザインは極めて短時間で固まるものです。
たまーに、
余談が盛り上がりすぎて、笑いが止まらなくなると、
ご覧のデザイン画のように、軸が曲がったり画がぶれたりと・・・m(_ _)m
アナタノ人生ハ、今ドノヘン?
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
20代の頃は、
細いデザインに、何だかわからない石がチョコンと小さく留まったデザインで、
30代になると、
ワケのわからない石ではなく、
本物の宝石(ダイヤモンド)が欲しくなる。
40代になると、
細身のデザインがどうみても自分に似あっていない事に気づくが、
『このまま乗り切れるかも・・・』と問題を先送りにし、
50代になると、
自分のジュエリーボックスの中でほほ笑みかけてくる、
可愛くて華奢なデザインは、
もはや恥ずかしくってつけられたモンじゃないと悟るものの、
『とりたてて急ぎの行事もないし・・・』と言いながら
ジュエリーボックスを封印する。
そして60代になると、さぁ大変!
使えるジュエリーがひとつもないまま、ショッピングやら旅行やらランチやら、
友達との付き合いが盛んになる。
いい歳して何も持ってないと思われたくないので、
大急ぎでジュエリーリフォームのお店を探し、
若かりしあの頃のジュエリーを大量に持ちこんでは、リフォームに至る。
・・・さて、あなたはいま、何丁目あたりにいます?
す、すっ、好きです!
【pt900 サファイア リング】デザイン画
大きめのサファイアを、ユニークなデザインでリングにしています。
かなり以前のデザイン画ですね、いったいどこから引っぱりだしてきたのでしょう・・・。
社内のデザイン室の、おそらく誰も近づかないような、どこかで発見したのでしょうね。
さて、これを見ると、
リングのサイズでかなり迷っていたようですね。
同じデザインリングでも、どの指につけるかで装いの印象は大きく変わります。
以前は薬指か中指につける方が大半でしたが、
近頃では、人差し指や小指につける方も多くおいでです。
手の中でも、ひときはよく動く人差し指に、
ご覧のデザインのような大きめの宝石をつけると、
周囲にどんな印象をもたれるか、ぜひ体験してみてください。
ちなみに私、
個人的には人差し指にリングをつけている女性が好みです(笑)
アイデアをわたしに分けてください。
【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
ガーネットといえども多くの種類がございますね。
ご覧のデザイン画に使用されているガーネットは、
その名も【ウバロバイトガーネット】という派手な名前で、
母岩の上に小粒のガーネットがぎっしりと結晶している宝石です。
土台の母岩ごと削り取られるため、とっても重いのが難点。
その重量感を感じさせないデザインができたら合格といえますね。
芽生えたばかりの青葉が拡がる草原を、舞い踊るように飛ぶ蝶のカップル
・・・なんてデザインではいかがでしょう。
えっ?もっといいアイデアがある?
お師匠から、きつーく言われたこと。
【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
余分な装飾をせず、宝石だけが並ぶようにデザインするさいには、
爪の形状や配置がデザインに大きく影響してきます。
爪しだいでペンダントは全く異なる印象に出来上がるのです。
例えばご覧のデザインの上部に留められる3つのダイヤモンドのケースでは、
3つの宝石を6本の爪で留めています。
配置しだいで最小4本で留める事もできますし、
巷では12本の爪で留めているケースが数多くございます。
その中で私は、ご依頼主に6本の爪で留める提案をいたしました。
その提案をご覧いただき、ご依頼主が気にいればGOサインが出ますし、
気にいらなければNGが出ます。
そのシビアな判定がこれからも私を育ててくれるのです。
NGの評価がくだされれば、それを静かに受け止め、
GOの評価がくだされても、それを静かに受け止めます。
デザイナーという職業はご依頼主を輝かせる仕事ですから、
おとなしく影の存在であるわけです。
デザイナー自らがきらびやかに輝きだすと、
その時点から成長が止まってしまうものだと、
駆け出しの頃に、師匠に叩き込まれたわたくしの話。
アナタのまわりには、笑顔があふれます。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
これは私ども弥馬屋で人気のリフォームデザインです。
横からのアングルをご覧いただくとよくわかるのですが、
宝石の厚みや幅に合わせて、リングの谷間部分を作り込んで仕立てます。
留められる宝石が、
土台からわずかに浮かぶようにセッティングするのが秘訣。
事前に土台部分をピッカピカに磨き上げておくと、
宝石をセットしたさいに、この上ない輝きがあなたを至福の時へといざないます。
まばゆい輝きに包まれた、それはそれは幸せそうなあなたの笑顔は、
あなたの周囲に居る人たちにも伝播し、あなたの空間は輝く笑顔で満ち溢れるのです。
・・・という段取りでお願いできますでしょうか(笑)
大地の恵みである、宝石の価値。
【pt900 トルマリン リング】デザイン画
10年前に突如として話題をさらい、
数年後に跡形もなく消えていった【トルマリンブーム】。
たしかその少し前には、【水晶ブーム】が。
さらにさかのぼると、厄除けと題しまして、
【サンゴ】やら【ヒスイ】やら【ターコイズ】なんてのもありましたね。
現在は、【ゲルマニウムブーム】が終わり、次に控えますのは・・・(笑)
さて、
ブームが終わったからといって、宝石の価値が無くなったわけではございません。
需要と供給のバランスで、価格は変わるのでしょうけども、
価値は変わらないと私は考えます。
だってほら、ご覧ください!
この大粒のイエロートルマリンの爽やかな発色を!
春の新芽からポタリと落ちたエキスのような、
じつにジューシーでみずみずしい発色を!
よく考えると、永久保証ですかね?
【K18wg オパール ペンダント】デザイン画
オパールは他の宝石に比べ、
傷つきやすく欠けやすいという事は、ご存じの方も多いと思います。
ですので仕立てるさいは、オパール全体を包むような器がふさわしいと考えます。
万が一ぶつけた衝撃を、宝石の周りを包んだ貴金属が受け止めてくれるからです。
万が一なんてことは起こらないでしょうし、
衝撃の強さしだいでは、たとえ器で包んでいようとも、
オパールを守れないかもしれないのですが、
一種の保険として、ご加入(?)をオススメしております。
この保険という視点で考えてみると、
【器】に貴金属を追加投入して、肉厚に仕立てるわけですから、
この保険は決して【掛け捨て型】ではなく、むしろ【積み立て型】の終身保険かと・・・
いやいや、宝石に寿命はないので、
保証は永遠ってことになるのでしょうか?!(笑)
ご依頼主もヒスイも、輝かせます。
【pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画
80年代か90年代に、
台湾などのアジア圏へ旅行に行った方の5人に1人がお持ちのヒスイ。
ドーナツ型の中央部に大きく穴が開けられ、
ほとんどはその穴に金線などがからめられ、
かなり大雑把にペンダントなどに仕立てられています。
それらを
「ねえコレなんだけど、もうちょっと、何とかならない?」
と言って私の所へおいでになる方がとても多いわけですね。
ふんわりと丸味のカットが施されたヒスイですから、
爪を幾つも立てて留めたのではシルエットが壊れてしまいます。
そこで
爪を使用せずにヒスイ留めこむには、
中央の穴に注目するのが攻略のポイントになるわけです。
ヒスイの裏側で上部のデザインと接続すれば、
石の美しいアウトラインを維持したまま、ペンダントに仕立てることができ、
ご依頼主もヒスイも美しく輝きますね~。
女性のファーストダイヤモンド。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご覧のデザイン画を見て、
ご依頼主がどんな方か想像できますでしょうか?
リングのサイズが8番の細身のデザインで、
ダイヤモンドを爪を使用せずに留めこんだデザインが好みです。
どうです?
ご依頼主が想像できましたか?
それでは正解を・・・ご依頼主は50代の女性でした。
ご依頼主が20代の女性だと想像した方も多いのではないでしょうか?
指も細いですし、デザインもおとなし目ですからね。
さて20代の女性が選ぶダイヤリングのデザインは、
爪でダイヤを留めるタイプが人気です。
昭和の時代に【立て爪デザイン】を求め、
その扱いにくさに四苦八苦した女性たちが、列をなしてリフォームを決行し、
爪を使わない仕立てにデザイン変更するのを横目に、
平成・令和の女性たちもまた【立て爪デザイン】を求めていきます。
昭和の立て爪とは様子が違うといえど、
女性たちのファーストダイヤモンドは、爪で留めるデザインが愛されています。